どうせ聴くならここまで聴きたいオルタナティブロック・グランジの名盤20選
コーハマです。
勢いあまってオルタナ・グランジ名盤集も書いちゃいます。
「もう僕には生きてる意味なんかないんだぁ!」と嘆く友人がいたら「とことんやさぐれてみようぜ!」とこれらを並べて見せてあげよう。
こじらせると始末が悪い! オルタナ・グランジの世界
1. My Bloody Valentine 『Loveless』
トラックに弾かれて死ぬのがメタリカだとしたら巨大隕石が降ってきて死ぬのがマイブラって感じ、かな?
Primal Screamなんかにも一時期参加していたケヴィン・シールズ。
You Tube見てて”宅八郎かと思ったらケヴィン・シールズだった”って経験、よくあるよね?
2. SONIC YOUTH 『Goo』
AERAの「はたらく夫婦カンケイ」に是非とも載せたいオルタナ夫妻!
と思ったら離婚してたんですね。
3. PIXIES 『Doolittle』
みんな大好きピクシーズ。
僕は実はあんまり好きじゃなかったりするんだけど、あのシャウトは”唯一無二”なので入れちゃいました。僕が良さに気づけていないだけかもしれないのでピクシーズフォロワーな人は僕に良さを教えてほしい。
4. The La's 『La's』
オルタナティブに激しさだけを求めるならお呼びでないかもしれないが、ラーズはれっきとしたオルタナバンドである。
あまりにもキラキラした「There She Goes」のイントロはロックの歴史に燦然と輝いているのだ。
5. NINE INCH NAILS 『BROKEN』
ハウステンボス開業、松井秀喜の5打席敬遠、日清のラ王発売…そんな平和な1992年に出たNINの猟奇的殺人アルバム。この中に入ってる曲のPVは怖すぎてあんまり見たくないです。
筋肉モリモリのトレント・レズナーがピアノを弾いてるのを初めて見た時、”リハビリ中の服役囚”かと思った。
6. NIRVANA 『IN UTERO』
このバンド名を知らない人はもはやモグリはおろか世間知らずと言われる勢いのニルバーナ。
『NEVER MIND』じゃないのは、カートがこのアルバムを「みんなから嫌われるために作った」と表現していたから。オルタナにはメインストリームへのカウンターの意味が多分に含まれているため、この発言こそがオルタナである。
その結果、これまたたくさん売れてしまったというのは皮肉な話なのだ。
7. MUDHONEY 『SUPERFUZZ BIGMUFF』
載せなかったら絶対ツッコミが来るであろうマッドハニーのズブズブなグランジアルバム。
音はちょっとマニアックなので「ピストルズよりダムドだぜ!」みたいなちょっと斜に構えた人はグッとくるかも。
8. PRIMUS 『Pork Soda』
変態!
モロに変なことしそうな人に変なベース持って涼しい顔で変なフレーズ弾きながら変な声で歌われたら恐怖以外の何ものでもないね。
小さいお子さんのいる人は「こんな人に付いていっちゃダメよ」とこのアルバムを聴かせてみてください。
9. V.A 『THE BEAVIS AND BUR-HEAD EXPERIENCE』
レッチリの「Search and Destroy」のカバーが聴けるのは嬉しいね。
これ聴いて喜んでるアナタはこのジャケットのガキと同レベルなのです。
10. Pavement 『Brighten the Corners』
オルタナやグランジを語る上で”ダサさ”は欠かせない。
よれよれの感じとファッションの残念さに加え、無駄にメンバーが多いとこなんか正にグランジ!良い曲ばっかで大好き。
11. BECK 『ODELAY』
説明不要。
どうやったら嫌いになれるのか教えてください。
ちなみにBECKは「ムーラン・ルージュ」のサントラでボウイの『Diamond Dogs』をカバーしているんだけど、先述のNIRVANAにもボウイのカバーがあって、やっぱりグラムロックの影響がこの時代に色濃く反映されているんだな、と思う。
12. Elliott Smith 『XO』
エリオット・スミスには時々ジョン・レノンを感じさせられる瞬間がある。
曲のアレンジメントが素晴らしくてじ〜っくり聴けます。『Figure 8』も是非聴いてほしい。
13. DANIEL JOHNSTON 『Hi, How Are You』
「私、最近病んでるの…」と重たい彼女に言われたら ↓ のと合わせてこれを聴かせてみよう。これよりも病んでると言うなら 病院へ連れてってあげてください。
14. PORTISHEAD 『roseland nyc live』
「無理心中」みたいな物々しい言葉が似合いまくるポーティスヘッド。
刃物と内臓みたいな音と「死んでやる」みたい顔して唱うベス・ギボンズはかなり園子温の世界観である。
15. RAGE AGAINST THE MACHINE 『Evil Empire』
火炎瓶とか手榴弾とか、平和な日本の日常からほど遠い単語がよく似合うRATM。
ザック・デ・ラ・ロッチャの怒りのパワー迸る歌い方もさることながら、ライブの観客の暴れ具合も相当なもの。時代の後押しだけじゃない、恐るべきエネルギーが渦巻くアルバム。
16. Limp Bizkit 『Significant Other』
マイク・タイソン的ビッグマウスが炸裂して奇跡の大ヒットを飛ばしたリンプビズキット。
ちなみに僕が中学1年の年の時、ラジオで聴いた「Take a look around」に衝撃を受け、録音したMDを「凄いのがあるぜ」と言って当時の同級生に渡そうとしたら「おれも凄いのある」と言ってお互いのMDを交換した。
すると彼から借りたMDから流れてきたのはLimp Bizkitの上記の曲!
彼とはその後、バンドを組むことになった、という話。
17. The Get Up Kids 『something to write home about』
なんか気恥ずかしいジャケットだなぁ。
メロコアみたいだけど曲の端々でグランジな感じが滲んでいてグッド!
18. THE VINES 『Highly Evolved』
悪いやつとかヤンチャくれの中には"ほんとにヤバいやつ"居たりするが、ヴァインズの中にそいつは居る!
激太りしてラ・フランスみたいな体型になろうが大暴れする彼の口からは「Get Free」のフレーズ!そりゃヤバい!
19. Wilco 『Yankee Hotel Foxtrot』
誰が何と言おうと超名盤!
出そうと思った音は何としてでも出す!という意気込みがアルバムからもライブからも伝わってくるね。POPで聴きやすいから尚更凄い!
20. Battles 『Mirrores』
「今の何の音?」と首を傾げまくりの才能爆発バンド。
初期段階では南米かどっかの民族に囲まれている気分になって、そのうち民族と仲良く大移動している錯覚に陥る。
中心メンバーのタイヨンダイが抜けてしまったが、その後のゲイリー・ニューマンが参加した曲なんかは秀逸。