岸和田だんぢり祭りにいってきた! 祭りを廃らせない”ママの英才教育”
だんぢり祭りにいってきた
コーハマです。
昨日は岸和田だんぢり祭りを見に行ってきました。
だんぢり祭りとは、大阪の南の方にある岸和田というところで毎年9月に行われているお祭りである。
”だんぢり”というのは木でできた家みたいな大きな車のことで、縄がつけられただんぢりを法被を来た男たちが引っ張って走らせるというもの。だんぢりは岸和田の中の各町にそれぞれ1台ずつあり、引っ張るのはその町の青年団の人たち。
このお祭りの見所は、男たちに引っ張られて走るだんぢりがノンストップで直角カーブを曲がりながら走り抜ける”やりまわし”というものでこれが見られると拍手が起こる。
だんぢりの上では大工方と呼ばれる人がうちわを持って右へ左へ飛び跳ねていてとても華やかなのだ。
僕ももともとお祭りが行われている地域からそれほど遠くないところに住んでいて、お祭りは何度か見に行ったことがある。
けど、改めて現地で見ると迫力がありますね。
なんせ4トン以上の車を100人ぐらいのいかつい兄ちゃんたちが引っ張り回してドリフト走行するんですから。
んでとにかく人が多い!
2日間で40万人ぐらい来ているそうな。
歩くのもギュウギュウでたまに怖いお兄さんとぶつかって「ゥオラア!」と怒鳴られたりしながら街中全部ほこ天状態の中をうろつき回る。
しかし、このお祭りは300年近く続いていて、僕が知っているだけでも20数年同じ調子で毎年ハイテンションで行われている。
これって凄いことですよね。
高齢化と言われながら青年団の若者は昔と同じぐらいいるみたいだし、人口も目立って減っていないそうだ。
これはどうしてだろう?
だんぢりを見ていてあることに気づいた。
お母さんの英才教育で作られる”だんぢり魂”
勢い良く街を駆け抜けるだんぢり。
その後ろにカメラを持って追いかける女性の人たちの姿があった。
よく見てるとどのだんぢりの後ろにも一定数の女性がいることに気づく。青年団のお兄ちゃんの奥さんたちだろうか?
追っかけの女の人みたいなのがそれぞれのだんぢりに付いて走っていて、中には小さな子供の手を引いたり赤ちゃんを背負ったりしている人もいる。
祭りに参加できるのは基本的に男だけなのだが、熱狂しているのは綱を引いている男の人だけじゃなくて実はそれを見ている女性も熱狂的だったりする。
こういうのを見て、お祭りは女の人で繋がっているんだな〜と感じた。
小さい時って成長過程でいろんなものに触れながらスポーツに興味持ったり絵に関心を示したりしていくと思うのだけど、やっぱり近くにあるものを好きになるんだと思うんですよね。
特にお母さんが好きなものって子供も好きになることが多いと思う。
だから青年団があるとか周りがみんな好きだからって理由で祭りに参加する人も中にはいるだろうけど、生まれつきの”だんぢり魂”の醸成を下支えしているのは何よりお母さんの英才教育なんだろう。
赤ちゃんの頃からお母さんに手を引かれてだんぢりを見た子はみっちり英才教育を受けているのでだんぢりが好きな子供が生産されるシステムができているように見えた。
祭り好きの血が脈々と受け継がれているのは、お母さんの影響が何より大きいのだろうなぁ、という気づきであった。
ちなみにこの英才教育の効果は結構バカにできなくて、岸和田に住む子供たちの多くが祭り囃子の太鼓とか金物をテンポよく叩くことができるのだ。
「チチチン!チチチン!どこどん!どこどん!」という割と難しい三連符のリズムを机を叩いたり自転車のベルを鳴らしたりというシチュエーションでも簡単に再現できる子がほんとにたくさんいることに驚く。
8ビートが叩けないのにこれは叩けるというから不思議だ。
知り合いに南大阪の人がいたらほんとかどうか一回聞いてみて下さい。
P.S.
だんぢり祭りは僕には「オラオラ」し過ぎているので数年に一回ちょっと見るくらいで丁度いいです