秋の夜長はハイロウズについて語ろう! 全裸のヒロトが跳んだ日
コーハマです。
すっかり秋の気候になってきましたね。
季節毎に感じる匂いとか気温で昔の思い出がフッと頭の中によぎることってあると思うんですけど、高校とか大学の時代は今ぐらいの気候の時期によくハイロウズとかブルーハーツとか聴いてたように思うんですよね。
そんな中、先日、本屋さんに行ったら雑誌コーナーにこんなものが。
ギターマガジン10月号
単体で表紙に載ってるのは案外珍しいなぁ、なんて思いながらペラペラめくっていると自分が昔ハイロウズが大好きだった頃のことをたくさん思い出した。
みんな大好きハイロウズ!
皆さんご存知、ハイロウズ。
中心メンバーは元ブルーハーツの甲本ヒロトと真島昌利で、2人は今でもクロマニヨンとして活動中。
最近は、新しいアルバムを録音期間僅か3日という異常なスピードで仕上げるというエピソードも聞こえてくる。
レコーディングも自分たちでしているというDIY精神剥き出しの彼ら。
僕が初めてハイロウズを見たのは16歳の時、大阪のサマーソニックでのこと。
当時はまだ外国のバンド主体で国内勢にとってはアウェイなフェスだったサマソニなんだけどハイロウズ人気は異常なほどで、始まる30分くらい前から「GO!ハイロウズGO!」という怒号のようなコールが鳴り止まない状態。
あまりの盛り上がりに出演予定が10分ほど前倒しにされてハイロウズが出てきた訳だがそっから1時間弱の熱狂は凄かったなあ。
確か1曲目は「ママミルク」。焦らしてくる戦法ですね。
それから「スーパーソニックジェットボーイ」、「ミサイルマン」と来「青春」でダイブしてきた大男に顔を蹴り上げられた。
今でもあの足形は覚えているなぁ。
懐かしい〜。
僕が好きなのは
これはライブアルバムなんだけど、『バームクーヘン』っていう勢いバリバリのカッコいいアルバムが出た後にやったツアーの音源が入ってる。
特に「ガタガタゴー」という曲は真島昌利(=マーシー)が歌ってて、本編のCDではカットされてた放送禁止用語(?)もガッチリ収録されていてそれが凄く良いのだ。
多分、レスポール(ギターの種類のこと)の音なんだな。
凄くパワーがあって粘っこくて、なんも考えずに「良い音聴きたいな〜」って時に頭にバーンと突き刺さってくるような音がとても曲とマッチしてる。
マーシーはブルーハーツの時なんか曲調の割に繊細できらびやかな音で弾くイメージがあったんだけど、ハイロウズの時はドカーンとした感じがしてそれがなんともぶっきらぼうでカッコいいのだ。
ブルーハーツ時代が出汁の効いた”おそば”ならハイロウズ時代はサックリ揚げたての”トンカツ”って感じかな。
それがバッチリ収まっているのがこのライブアルバムだと思う。
見所は全裸のヒロト
そう言えば、もう一つ最高だったのはクロマニヨンズが結成して初めてのツアーファイナル。
あれはちょうどクリスマスイブの日の大阪・難波HATCH。
ハイロウズ解散から「次はどうなる?」と騒がれていたあとでデビューしたクロマニヨンズだけに最初のツアーはみんな大興奮。
アルバム通して初期のクラッシュとかピストルズみたいで野性味があって盛り上がるには丁度良かった。
曲がないから90分ぐらいで終わってしまったんだけどアンコールでヒロトがツアーTシャツを下半身に履いてオムツのようなルックスで登場!
Tシャツを逆さにして履いてるので本来頭を出すところなんかから何が出てもおかしくない状態。
「めっちゃワイルドじゃん!」と見えそうで見えない危なげなヒロトの姿を拝む。
で、最終的に曲が終わったあとヒロトが「バイバーイ」と言って舞台袖に向かって足を前後に大開脚させて軽やかにジャンプしつつTシャツをファ〜っと取払う!
「うぉ!見えちゃうぞ!」と思ったら大事なところが絶妙な角度で太ももに隠れて見えなかった。
ちょうど「奈良健康ランド」のCMのオッサンと同じ状態である(わかる人は関西人)。
最後の最後にドヨメキが起きたクリスマスイブだった。
大事なところも足で隠れちゃう程”躍動”していたとなるとあれは相当な跳躍力である。
当時、ヒロトは恐らく40歳を超えてただろうに…あれだけのモノを見せられたことを思うと27歳の僕はまだまだ落ち着いていられないな。
皆さんの中にもヒロトとマーシーのことが大好きな人がいるはず。
たまには彼らの好きな曲を改めて聴いてみると夏の疲れが吹っ飛ぶかもよぉ。