外資系コンサルタントが一番気にしていること 自己防衛としての「モノの言い方」
- 作者: 話題の達人倶楽部
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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コーハマです。
前回のエントリー(外資系コンサルがYUIの”CHERRY”を口ずさむ理由)が割とたくさんの方に読んでもらえたみたいで良かったです。
”外資系コンサル”って未だに使えるワードなんですねえ。
ま〜純粋にハイクラスな勤め先の人がどんな人かって気になりますよね。
勝間和代の影響が尾を引いているのか、特にコンサルが特殊な種類の生き物として憧れ半分怖いもの見たさ半分みたいな好機な視線を浴び続けている。
存在が未だ謎めいているためコンテンツとして成り立っているのだろう。
最近は奇をてらってか、「案外コンサルも当たり前のことを当たり前にやってんだぜ」みたいな結論に着地する本が多いのですが、確かに根本的に価値観がズレてたり性格が破綻していたりと変わった人が多いのも事実だから、僕は彼らの面白い部分を伝えてみたい。
僕は関西の出身なので、土地的にそんなハイクラスビジネスマンと出会う機会も相対的に少ない訳ですが、僕が実際に見た彼らの言動をちょこちょこ書いていければと思う所存です。
実際、コンサルの人は何を考えてるんだろう
2年程前に溜池山王の駅中のスターバックスで、新規事業支援を行うとあるコンサルティング会社の面接を受けた。
面接してくれたのは30歳手前くらいの眼鏡をかけた男性で背丈は170cmくらいで体格は中肉中背。
彼もまた1年前に当該コンサルティング会社に中途入社してきたらしく、前職は財閥系の損害保険会社で営業をしていたそうな。
彼が入社した理由は、やはりと言うか、大企業特有のスピード感のなさに対するフラストレーションと事業開発の経験を積みたいという希望からだったという。
そして、現職では元外資系コンサル出身者や総合商社OBに囲まれながら希望通りのコンサルティングの仕事(+@で面接官や経理もやっていた)ができていると満足げだった。
そんな面接官の彼はとてもロジカルな人で喋り方や立ち居振る舞いも利発な感じだったんだけど、印象的だったのは彼との雑談だった。
面「ところでコーハマさん、『できる大人のモノの言い方大全』って読みました?あれは読んだ方がいいですよ。」
僕「つい最近出たやつですよね?まだ読んでないです。何がいいんですか?」
面「自己防衛ですよ。私たちは日頃からプライドの高い人と付き合う機会が多いんです。だからちょっとした言い回しでもそれが気に入らないって人が出てくるとビジネスがうまく回らないんですよ。」
僕「へ〜、やっぱ経営幹部とかが相手だと気ぃ使いますよねぇ〜。」
面「いや、それがね、本当に言い回しに気を遣うのは自分の上司に対してなんです。」
僕「え!そうなんですか?」
面「みんなプライドが高くてオラオラしてるんで社内の人間関係の方が骨が折れるんですよ。基本的に負けたことがないまま大人になった人が多いし怖いですよ。外資系だと特にひどいですよ…。」
さながら軍隊組織のコンサルティングファーム
コンサルタントの仕事って社外のお偉いさん相手にかっこいいグラフを使ってアドバイスしてるところなんかがイメージされたり、複雑な問題をするすると解決する思考プロセスに凄みを感じたりするのが通例だが、社内の人間はみんな頭の良いコンサルタント。
人間関係を想像すると確かに一筋縄ではいかなさそうだ。
特にコンサルタントは、ある程度見聞きする機会があった人はわかると思うのですがかなり体育会系。
「アホ!ボケ!カス!」と罵られることは当たり前の世界なのである。
特に外資系のコンサルティングファームはその傾向が顕著だそうで、基本的に組織の在り方が軍隊に近いため上位下達のプレッシャーは日本のそれを遥かに超える厳しさだという。
コンサルタントのお仕事は思ったよりも多方面に気を遣わなければならないのであった。
最後に面接官の彼は付け加えた。
面「でもね、”上司の言うことは絶対”って環境で仕事してると対応力が鍛えられますよ。何が何でもクリアするぞ!ってね。おかげで私も粉飾のやり方とかいろいろ頭に叩き込みましたよ。ははは!」
僕「…」