ドブ板選挙式”いい人”戦略のすすめ! ”憧れのあの人”と簡単にコミュケーションが取れる時代に考えた
先日のエントリーで書かせてもらった田端信太郎氏からリツイートされた。
「田端砲」の威力は結構でっかくて、リツイートされただけで1,000PVぐらいギューンと流入があった。
ちょこっとお礼のメッセージなんか頂いた訳だが、まさに”憧れ”の人とブログとかツイッターで簡単にコミュニケートできる時代なんだな、と思った。
サイバーエージェント・藤田社長のブログについて
昨日、話題になった記事にこんなものが。
表面的な素晴らしい人格よりも日常的な振る舞いまで観られるポイントがブレイクダウンしているんだな。
従来型の偉人(例えば松下幸之助や本田宗一郎など)の凄さというのは”語られてきた人格”によって伝えられていたけど、今はブログなりツイッターの登場によりコミュニケーションの即効性も感動的なまでに向上して、偉人と呼ばれても良いレベルの人と個人との接点が大きくなった。
だから、ある事柄に対する考え方や判断、またはツイートに対する返答など一挙手一投足のひとつひとつをそこら辺の個人がいつでも見て、批評できる訳で、知名度の高い人にはかなり神経を使う時代だと思う。
今回、炎上してる問題も”こんなとこでそんなこと言っちゃうのね”という藤田社長個人の考え方に批判が向けられてるので、従来型の偉人が気にしなくても良かったポイントなんだろう。
”いい人”戦略は既にみんなが考えないといけない課題
「SNSなどでの振る舞いが人の性格を担保するものになる→”いい人”であることが今後より求められる」というのは佐々木俊尚さんの『自分でつくるセーフティネット』で書かれていた論点の1つだったけど
けど一方で影響力のある人は”いい人”に甘んじない姿勢も大事なんだろうな。
経営者なんて力技で会社を動かさないといけない場面もある訳で”いい人”で居続けられる訳はないのだから。
藤田社長の件は、本人もバイラルメディアをグループで運営している以上、荒れることぐらい想像していたと思うんですよね。
だからある種わかっててやったんじゃないかな、深読みかもしれないけど。
”いい人”であることにかまけて経営判断がブレる人なんていうのも居るかもしれないこのご時世、考えを表明することが今まで以上にアンコントローラブルな事態を引き起こすというのは折込済みでメディアを扱わないといけないですね。
ドブ板選挙的”いい人”のすすめ
ともあれ田端さんからメッセージを頂けたことはちょっと嬉しくて確かに好感度が上がったし、普段から”いい人”で居ることが促進されるのはSNSが発達した時代の思わぬ副産物だろう。
この”ちょっと嬉しい”感覚って大事だと思う。
有名な人の仕事は軸が増えていて、例えば有名企業の社長とか要職社員みたいな公の人は、今まではPRの手段として新聞とかテレビで大まかな会社の方針なり戦略を提示してきたけどそれだけで人を動かす時代は終わってしまって、さらに人間的な良さをメディアを通じて醸す必要がある。
メディアで大きな絵を描きつつ、支持を取り付けるという点では接近戦で人間的な”いい人さ”をアピールできる人とそうでない人とで差が開くと思うのだ。
これは選挙の時の政治家さんのマニフェストと握手の関係に似てると思う。
政治家さんが有権者と握手する感覚でツイッターとか他のSNSで一般の人と小まめにコミュニケーションを取ることで株を上げられる時代というのは、逆を言うとそれをしないと差がつくということ。
コミュニケーションのハードルがあんまり下がるとそっけない有名人は叩かれたりするんでしょうね。
何かにつけ小まめであること・基本ができていることは人から支持を得るにあたっての原理原則なのだな。
たぶんまめじゃない人にはすごく面倒くさいことだろうけど、ほんとに人間的魅力のある人はシレッとできちゃうことなのかもね。