CDが売れないんなら出資してもらえばいいんじゃない? 音楽業界に思うこと
コーハマです。
先日のナタリーの話(「ナタリーってこうなってたのか」:スクールカースト下位層の頑なさ - )のアクセス多くて「これがグノシー砲か?」と思っていたんですが、どうやら「津田大介砲」だったみたいです。
津田大介さんリツイートありがとうございます。
そんな訳でナタリーの記事からなんか書いてみようと思いました.
KANA-BOONが16,000人を動員!
KANA-BOON凱旋ワンマンで1万6320人熱狂 - 音楽ナタリー
今売り出し中のバンド、KANA-BOONね。
去年あたりから火が着いて、今押しも押されぬ勢いの彼らなんだけど、僕らがバンドやってた頃に確か割と近いとこでやってたんですよね。彼らが雑誌の表紙とかに載ってるのを見て「一気に出世したんだな〜」と、なんというか感心していた。
で、音楽業界が不況だとかって言われて久しいけど、やっぱりライブはまだまだ需要があるんですね。それにしてもデビュー間もなく16,000人動員ってのはかなりインパクトがあった。
100万枚売れたからってなに?
直近のちきりんさんのブログにこんなのがあった。(↓)
テレビを見ない人がいるなんてびっくり - Chikirinの日記
コンテンツは良くてもフォーマットが古いと今の時代相手にされねえよ、という主旨だけどフォーマットが型遅れして長らく経っているのが音楽業界なんだと思う。
ちきりんさんの話と一緒で、音楽もコンテンツは相変わらず良いのがたくさんある。
だけど、フォーマットの問題が大きくてCDみたいな形のあるメディアを販売するビジネスモデルはとっくの昔に終わっているのだ。
そういや「アナと雪の女王」のサントラが出荷枚数100万枚を突破したというニュースをどこかで見たけど、あの記事は何を言わんとしていたのだろう。”まだCD売れてまっせ”ということなのだろうか?
そうだとしたらちょっと違うと思うなぁ。
アナ雪100万枚突破は、どんな人が買ってんのか詳しくは知らないんだけど、現象に煽られた人の中のさらに前時代的な手段で音楽を消費している人がCDを買っているということの表れであって、”CDがまだまだ売れてるとぜ”ということの証左では決してないのだ。
”創作→販売”のモデルから”出資してもらう”モデルへの転換ってできないのかな?
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!
- 作者: 堀江貴文,岡田斗司夫FREEex
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/05/30
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で、岡田斗司夫さんの最近出た本が面白いことが書いてあった。
オタキングexという会社組織なんだそうだが、ここでは社員(=会員)が社長である岡田氏に給料を払うというモデルになっているという。
要は”岡田フォロワー”である社員が社長の岡田に出資をする形でお金を払い、そのお金で岡田氏が自由に創作活動をするというもの。
そして、岡田氏自身が創作活動や作品から本来得られるお金(執筆料とか著作権料)は取らないという。
実現可能なラインをいつも一歩踏み越えたところにいる岡田氏ならではの発想なのだが、コンテンツを提供するビジネスにおいてはこの発想って使えるんじゃないかな。
(実際には「これは会社法に反している」との意見もあるそうですが…)
例えば、あるバンドがいたとしてそのフォロワーは会費みたいな形で年間1万円とか払ったりする。お金を払ったフォロワーはライブなんかに自由に参加できる、みたいな。
バンドは、集めた会費を資金に創作活動を行って、著作権料なんかは取らず音楽や動画はタダで提供する。流通でお金を稼がずに、創作活動を目的として出資を募る。
良い作品を作るバンドとそれを継続的な活動を支援するフォロワー、という関係性。
既存のアーティスト⇔ファンの関係から一歩踏み込んだ、もっと距離の近いコミュニケーションができるんじゃないか、なんて思った。
先のKANA-BOONほどの動員があるバンドがやったらある程度の資金調達が可能になるだろうし、もっと無名のバンドがネットを通じて”金を出してくれ〜!”とおおっぴらに呼びかけてみるのも面白いと思う。
仕組みが変わればルールも変わるのだ。
また偉そうなこと言っちゃった。
じゃあねー